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ケガが再発する理由


注釈

1.癒着プロセス
 筋肉の傷が治るには血液中のタンパク質、コラーゲンなどを集めて傷を塞ぐ過程があります。これを癒着プロセスと言います。これは皮膚が傷を治す過程で「かさぶた」を作る事と同じです。


2.単体筋癒着
 「癒着」が単一筋肉の一部でおこった状態。「癒着」とは筋繊維や筋膜内にある血管からタンパク質や白血球がにじみ出て、筋繊維や筋膜内が結束し硬くなったもの。この状態では単体筋肉の機能が著しく低下します。また時間が経過すると硬い凝りになります。

健康な筋肉繊維は「筋癒着」で硬くなった筋繊維に比べて140%も強く収縮できるという研究結果がでています。(米国ナショナルアカデミースポーツメディスン調べ)

大きな可動機が要求されるスポーツでは「ケガの再発」を繰り返す事により、次にご説明する「連鎖的、複合的癒着」が形成され可動域が制限される様になります。この状態になると一般の方でも自覚症状があらわれます。


3.連鎖的筋癒着/複合的癒着:(怪我後2週間 3ヶ月)
 単体筋癒着が形成された筋肉が他の正常な筋肉と癒着し互いに拘束し合う様になった状態。この癒着により筋肉の内部、外部を通る血管は血流を阻害され、神経は圧迫を受けます。

この状態では筋肉内は酸素欠乏により「疲労回復機能の低下」を起こし、さらには「末しょう神経障害、しびれや麻痺、または焼けた様な感覚」が現れます。また患部に「発痛物質」と言われる疼通発現物質が溜まり、痛みの原因になります。

最終的に関節可動の著しい低下や痛みを伴い、いわゆる「スポーツ障害」と言われる症状が出ます。発症後2週間から3ヶ月経過しても以前の様な関節可動が戻らない場合、90%がこれら癒着に起因する問題であるというのが有力な説です。


4.理由の分からない 筋肉の痛みの90%は1、2、3のどれかが理由です。この種の痛みや凝りを取り除くには筋肉に正しい収縮を起こさせて癒着を取り除く治療法が必要になります。当院で行っているアクティブリリーステクニックは、これらの問題を解決する正しいプロセスと医科学的根拠をもつ革新的な治療法です。


5.筋肉の機能は運動神経、感覚神経を始めとする神経機能と連携して始めて正常に働きます。筋肉の緊張や関節の自動調整組織である「ゴルジ体筋紡錘」は正しい姿勢やフォーム、そして素早く筋肉を動かす事が多いスポーツでは特に大切な神経組織になります。

これは筋肉機能のごく一部の説明です。筋肉全ての機能を最大にするには当然、阻害要因である癒着を取り除く治療が必要です。その治療の代表格がアクティブリリーステクニックであり、米国では医療特許を持つ「非常に安全で裏付けのある治療プロセス」としてプロアマ問わず多くのアスリートから高い評価を受けています。